本読みライフ

読書ブログをやろうと思って気づいたら迷走している。

2022年、182冊読んだ僕が選んだおもしろ本大賞

今年ももう終わりです。

 

正確にはあと数冊は読めるかも知れませんが、現時点でブクログで今年182冊読んだ本の中から特に面白かったものを集めてみました。

 

ブクログのグラフと、僕の本棚へのリンクを貼り付けておきます。

 

ブクログ、2022年の読書記録のグラフ

 

たかの本棚 (たか) - ブクログ

 

オリバー・バークマン「限りある時間の使い方」

これは確かAmazonのランキングか何かで知ったような気がします。

 

もう5ヶ月前に読んだ本で、読んだ直後は興奮すらしてFacebookに投稿したりしてみんなに勧めまくりました。

 

なのに、5ヶ月経った僕の頭にはこの本の内容が全く残っていないのです。

 

悲しい…。

 

エビングハウスの忘却曲線…。

 

やっぱり、ブログなどに書き留めておくことは大切だな、と思ったのでした。

 

ということで、内容は全く忘れてしまいましたが、未だにAmazonのランキングに入っているあたり、かなり良い本だと思います。

 

内容がわからないのになんですが、おすすめです。

レジー「ファスト教養」

これは、12月10日読了していて、まぁ、そこそこ内容は覚えているものの、だらだらと読み始めてしまって、途中、途切れ途切れになってしまって、これまたあまり内容を覚えていないのですが、確実にこれからの僕の読書傾向を変えていく本になると思います。

 

それほどこの本の(僕への)衝撃は強かった。ノックアウトです。

 

こんな本がたまに出てくるから読書ってやめられないですよね。

 

なんとなくの違和感はあったんです。どうして僕は次から次へとこれが最後、これこそが最高、などと思いながら自己啓発の本を読み続けているのだろうとか。

 

あと、やたら最近、スキルアップというか、大人の勉強本みたいなのが増えてるな、とか。

 

その謎が解けたとき、魔法が解けるようにして、自分に憑依していた何かが落ちたような気がしました。

 

それにしても現代日本の鮮やかな分析です。(もちろん自分もそこに陥っていた)

 

こんなことが書けるなんて、なんて素晴らしい著者でしょう。

 

2022年、ダントツのおすすめです。

田島列島「水は海に向かって流れる」

これは前から気になっていたマンガで、一度どこかで誰かがおすすめしていたのを読んで、一度はAmazonの欲しいものリストに放り込んでおいたのですが、なかなか読む気になれずに時は過ぎ、そんなときにTwitterでまた誰かがおすすめしていたので、

これはおもしろいに違いないと思ってTSUTAYAでレンタルしました。

 

全3巻で終わるのが良いですね。

 

まず、頭の悪い僕は、登場人物の関係が、最後までよくわかりませんでした。

 

でも、この作品が、とても繊細な心のやりとりを時にコミカルに描いているのだと言うことはわかりました。

 

僕は本来、こういう人物の繊細な心のやりとり、みたいなのが苦手なのです。

 

そして、僕自身にもそんな繊細な心はないと思っていました。

 

クリニックでカウンセラーの先生に、もしかしたら幼少期のトラウマみたいなのがあるかも知れない、と言われたときも、いやいやいや、こんなに仲の良い親子、兄弟姉妹、親戚関係はないやろ、実際、複数の友達からたかのところは家族の仲が良くてうらやましいと言われたこともあります。

 

ところが、この作品を読んでいるうちに、人間の心の繊細さがとてもよく伝わってきて、そうすると、自分の心の中にもだんだんと変化が起きてきたのです。

 

僕の心をよくよくのぞいてみると、確かに、母親、妹、甥っ子、姪っ子などにはとても良い感情を持っているのですが、唯一、父親だけに対しては、嫌いなのに好き、好きなのに嫌いと言った複雑な感情、ユングの言うところの「感情によって彩られた心的複合体」コンプレックスがあることに気づいたのです。

 

コンプレックスとはなにも、劣等感のことではないのです。

 

僕は父だけに、本心というか、本音を表現できないでいました。なぜなら父が怖いからです。なぜ怖いのかというと、嫌われたくないからです。

 

つまり、好きが故に本音を言ってしまうと怒って嫌われてしまうのではないかと思っているのです。

 

このように、人の心は複雑で繊細です。だから実は僕の心も複雑で繊細だったのです。

 

そういうことを気づかされてくれたとても優れたマンガでした。